2012/6/9(土) 岐阜国体リハーサル大会(ボルダー)
2012年 06月 09日
昨年の山口国体以来、コンペからは遠ざかり、気持ちに張り詰めたものもなくなった。
でも、競技に関してはもう思い残すこともなかったし、これからは人と競い合うクライミングではなく、
自分自身と向き合うクライミングをしていこうと決めていた。
しかし、年始にまたも左肘の故障。
そこからは坂を転げるように登りの調子は落ちていき、自棄になって過食に走る悪循環。
あっという間に体重は増え、自分の思い描く登りには程遠い状態になっていった。
ようやく花粉症の季節が終わり、岩場へと出かけ始めて『このままではいけない』と感じるようになり・・・
手っ取り早く体を作り直す為の目標が今の自分には必要だった。
そんなことを考えていたとき、中山君とリクボンが今年もリハーサル大会にペアで出ると宣言。
『応援には行くよ』と私が言うと、『同じ行くならコンペ出て飲む酒の方が美味しいで』という中山君。
その言葉にまんまと乗せられて、夫婦揃ってリハ大会を目標に頑張ることになった。
パートナーは昨年同様、今年のHG代表アヤちゃん。
しかし、エントリーした後、『やっぱりやめといた方がよかったかも・・・』と思うこともあった。
まず、女子のエントリーはたった3チームのみの為、予選がなくなり、決勝のみになってしまったこと。
確かに3チームは寂しい状況だけど、予定していたのであれば予選・決勝と登らせて欲しかったなと。
国体と同じ壁で、国体と同じセッター陣の課題を登らせてもらえるのがリハーサル大会の醍醐味。
それが半分削られてしまっては・・・。
なもんで、目標に定めたものの、コンペに向けてのテンションを上手く上げていけそうにないなと判断し、
頭の片隅にはいつもあったけど、毎週のように岩場に通うことでなんとかモチベーションを保っていた。
そのおかげもあって、一週間前に目標だった課題は登れたものの、
1つの課題の完登を狙うトライばかりをしていて、ロクな登り込みもせずにやってきたリハ大会。
普通ならこんな状況でコンペに出るなんて・・・って思うところだけど、
一週間前に心が満たされたこともあってか、ダメならダメなりに楽しめればいいやと、
半ば開き直りの境地でリハ大会当日を迎えた。
早朝3時半に出発し、アヤちゃんとリクボンを拾って岐阜へ。
男子受付開始時刻の7時半にはなんとか間に合ったけど、女子の受付は15時からなので超ヒマヒマ星人。
会場で昼寝して待とうかとも思ったけど、アヤちゃんとお互いの近況やら、
すでにセットされてる男子の課題やらの話をしてるうちに、気付いたら男子のオブザベが始まり、
あっという間に競技開始。
中山君とリクボンのチーム『腐ったみかん』は6番目のオーダー。
まずは予選第1課題。
終了点間際のムーブが悪そう。
ウェルカムな雰囲気ではなかったなー。
2人ともなんとか一撃。
予選第2課題のリクボン。
この第2課題を登れたのはリクボンただ1人。
それって素敵やん。
ええ登りでした。
中山君は第2ボーナスを押さえ切れず。
チームYGも同高度まで。
予選第3課題の中山君。
終了1手前のスローパーマッチが非常に悪げ。
中山君は数回かかったもののなんとか完登。
予選第4課題のリクボン。
この課題も終了点を触ったのはリクボンのみ。
しかし、終了点落ちを2回やってしまい、残念ながら登れず。
惜しい。。。
予選の結果、チーム『腐ったみかん』は2位で通過し、決勝へ。
2人の登りを見た感じでも、まさかここから落ちることはないだろうって感じだった。
しかし、そのまさかが決勝で起こってしまう・・・。
決勝第1課題のリクボン。
この第1課題は確実に一撃しなければならない課題だった。
が、2人ともちょっとしたミスで2撃になってしまった。
このミスが命取りに・・・。
決勝第2課題の中山君。
チームYG以外は第1ボーナスすら取れないチーム続出だったけど、
2人は第1ボーナスはささっとゲット。
カンテのジブスにヒールしてればもうちょっと高度は伸びたかも。
この決勝1ラウンドの登りを見た感じでも、『腐ったみかん』がここで敗退するとはとても思えなかったものの、
第1課題に2人で4回かかってるので、もしかするとヤバイかも・・・と思っていたら、案の定。。。
なんと5位まで転落してしまい、第2ラウンドには進めなかった。
ちょっと信じられない事態に見てたうちらも呆然・・・。
易しい課題でのミスが命取りになるということを改めて思い知らされた。
残念な結果にはなったけれど、2人とも全力で課題を楽しめていたので、その点はよかったかなと。
でも、やっぱり第2ラウンドには進ませてあげたかった。。。
2人の無念を晴らすべく、今度はワレワレの出番。
ってか、やっとですわー。。。
待たされ過ぎて、体もボケボケ状態からアップ開始。
いつもの感じでアップウォールで課題作り合って、楽しくのぼのぼ。
あぁ、これこれ。
コンペ中で私はこの時間がやっぱり一番好きかも。
コンペのアップであることを忘れて、いつまでもこうしてセッションしてたいって思ってしまう。
ほど良く体が動き出した頃、オブザベタイムがやってきて、荷物を持ってコールゾーンへ移動。
用意された4つの課題はどれも面白そう。
オブザベしてて困ってしまうような類いのものはなく、頑張ればどれも完登のチャンスはあるように見えた。
あとは、その場その場での直感で自分がどう動くか。
さあ、頑張っていきましょー!!
ってことで、オーダー1番目のワレワレ、チームHGから。
第1課題のアヤちゃん。
終了点1手前のデカいやつの持ち所にどきっとさせられたが、2人とも無事一撃。
第2課題の私。
先行のアヤちゃん、上げたヒールの位置が高過ぎたか、引き付けが僅かに届かず終了点落ち。。。
これは私が拾わねば。
終了点取りは得意ムーブではあったけど、結構ギリギリやった。
なんとか一撃して、アヤちゃんのラストトライを見守る。
ヒール位置を変えて臨んだものの、アヤちゃん的には下足から飛んだ方がよかったか。
残念ながら完登ならず。。。
第3課題の私。
アヤちゃんがきっちり一撃してくれたので、私もそれに続く。
下部のダイナミックムーブ、ハリボテの保持、乗り込んでの終了点取り、
ドキドキワクワクな内容の、楽しい課題だった。
第4課題のアヤちゃん。
このハリボテ保持からの絶妙な1手を止めて完登したのは6人中アヤちゃん1人だけ。
彼女のポテンシャルの高さを見せ付けてくれた。
私もこの1手、止めたかったー。
ちょっと焦り過ぎたなぁ。。。
ってか、決勝のタイムルールっていつから変わったの?
知ってたらギリギリまで待ってからトライしたのに・・・。
競技前に一言言ってもらえればなぁ。。。
競技終了後、女子出場者全員で。なんとみんな30代。なんだかホッとしますなぁ。。。
結果は最後の最後までわからず、会場は意外と盛り上がってた(中山君談)らしい。
最終的に完登へのアテンプト数でワレワレに軍配が上がったみたいだけど、
実際のところNGとHGの4人は登り的には横並びで、誰が勝ってもおかしくなかったと思う。
絶妙な匙加減の素晴らしい課題を提供してくださったセッターチームに本当に感謝したい。
ありがとうございました!!
表彰式にて。今年のメダルは鵜飼するミナモ(岐阜国体のマスコット)が刻印されててかわいかったー。
そして、『この為に岐阜まで来ました』と言っても過言ではない打ち上げに突入~。
チーム富山とチーム新潟も合流しての一次会。
あっという間の2時間だったけど、普段なかなか交流できない方達と話せて楽しかったー。
からの~2次会(笑)。
久しぶりの外飲みはやっぱりええね~。
寝不足で最後の方はフラフラやったけど、充実した一日になりました。
最後に、今大会の運営に関わられたスタッフの皆様、有難うございました。
選手の皆様もお疲れ様でしたー。
でも、競技に関してはもう思い残すこともなかったし、これからは人と競い合うクライミングではなく、
自分自身と向き合うクライミングをしていこうと決めていた。
しかし、年始にまたも左肘の故障。
そこからは坂を転げるように登りの調子は落ちていき、自棄になって過食に走る悪循環。
あっという間に体重は増え、自分の思い描く登りには程遠い状態になっていった。
ようやく花粉症の季節が終わり、岩場へと出かけ始めて『このままではいけない』と感じるようになり・・・
手っ取り早く体を作り直す為の目標が今の自分には必要だった。
そんなことを考えていたとき、中山君とリクボンが今年もリハーサル大会にペアで出ると宣言。
『応援には行くよ』と私が言うと、『同じ行くならコンペ出て飲む酒の方が美味しいで』という中山君。
その言葉にまんまと乗せられて、夫婦揃ってリハ大会を目標に頑張ることになった。
パートナーは昨年同様、今年のHG代表アヤちゃん。
しかし、エントリーした後、『やっぱりやめといた方がよかったかも・・・』と思うこともあった。
まず、女子のエントリーはたった3チームのみの為、予選がなくなり、決勝のみになってしまったこと。
確かに3チームは寂しい状況だけど、予定していたのであれば予選・決勝と登らせて欲しかったなと。
国体と同じ壁で、国体と同じセッター陣の課題を登らせてもらえるのがリハーサル大会の醍醐味。
それが半分削られてしまっては・・・。
なもんで、目標に定めたものの、コンペに向けてのテンションを上手く上げていけそうにないなと判断し、
頭の片隅にはいつもあったけど、毎週のように岩場に通うことでなんとかモチベーションを保っていた。
そのおかげもあって、一週間前に目標だった課題は登れたものの、
1つの課題の完登を狙うトライばかりをしていて、ロクな登り込みもせずにやってきたリハ大会。
普通ならこんな状況でコンペに出るなんて・・・って思うところだけど、
一週間前に心が満たされたこともあってか、ダメならダメなりに楽しめればいいやと、
半ば開き直りの境地でリハ大会当日を迎えた。
早朝3時半に出発し、アヤちゃんとリクボンを拾って岐阜へ。
男子受付開始時刻の7時半にはなんとか間に合ったけど、女子の受付は15時からなので超ヒマヒマ星人。
会場で昼寝して待とうかとも思ったけど、アヤちゃんとお互いの近況やら、
すでにセットされてる男子の課題やらの話をしてるうちに、気付いたら男子のオブザベが始まり、
あっという間に競技開始。
中山君とリクボンのチーム『腐ったみかん』は6番目のオーダー。
まずは予選第1課題。
終了点間際のムーブが悪そう。
ウェルカムな雰囲気ではなかったなー。
2人ともなんとか一撃。
予選第2課題のリクボン。
この第2課題を登れたのはリクボンただ1人。
それって素敵やん。
ええ登りでした。
中山君は第2ボーナスを押さえ切れず。
チームYGも同高度まで。
予選第3課題の中山君。
終了1手前のスローパーマッチが非常に悪げ。
中山君は数回かかったもののなんとか完登。
予選第4課題のリクボン。
この課題も終了点を触ったのはリクボンのみ。
しかし、終了点落ちを2回やってしまい、残念ながら登れず。
惜しい。。。
予選の結果、チーム『腐ったみかん』は2位で通過し、決勝へ。
2人の登りを見た感じでも、まさかここから落ちることはないだろうって感じだった。
しかし、そのまさかが決勝で起こってしまう・・・。
決勝第1課題のリクボン。
この第1課題は確実に一撃しなければならない課題だった。
が、2人ともちょっとしたミスで2撃になってしまった。
このミスが命取りに・・・。
決勝第2課題の中山君。
チームYG以外は第1ボーナスすら取れないチーム続出だったけど、
2人は第1ボーナスはささっとゲット。
カンテのジブスにヒールしてればもうちょっと高度は伸びたかも。
この決勝1ラウンドの登りを見た感じでも、『腐ったみかん』がここで敗退するとはとても思えなかったものの、
第1課題に2人で4回かかってるので、もしかするとヤバイかも・・・と思っていたら、案の定。。。
なんと5位まで転落してしまい、第2ラウンドには進めなかった。
ちょっと信じられない事態に見てたうちらも呆然・・・。
易しい課題でのミスが命取りになるということを改めて思い知らされた。
残念な結果にはなったけれど、2人とも全力で課題を楽しめていたので、その点はよかったかなと。
でも、やっぱり第2ラウンドには進ませてあげたかった。。。
2人の無念を晴らすべく、今度はワレワレの出番。
ってか、やっとですわー。。。
待たされ過ぎて、体もボケボケ状態からアップ開始。
いつもの感じでアップウォールで課題作り合って、楽しくのぼのぼ。
あぁ、これこれ。
コンペ中で私はこの時間がやっぱり一番好きかも。
コンペのアップであることを忘れて、いつまでもこうしてセッションしてたいって思ってしまう。
ほど良く体が動き出した頃、オブザベタイムがやってきて、荷物を持ってコールゾーンへ移動。
用意された4つの課題はどれも面白そう。
オブザベしてて困ってしまうような類いのものはなく、頑張ればどれも完登のチャンスはあるように見えた。
あとは、その場その場での直感で自分がどう動くか。
さあ、頑張っていきましょー!!
ってことで、オーダー1番目のワレワレ、チームHGから。
第1課題のアヤちゃん。
終了点1手前のデカいやつの持ち所にどきっとさせられたが、2人とも無事一撃。
第2課題の私。
先行のアヤちゃん、上げたヒールの位置が高過ぎたか、引き付けが僅かに届かず終了点落ち。。。
これは私が拾わねば。
終了点取りは得意ムーブではあったけど、結構ギリギリやった。
なんとか一撃して、アヤちゃんのラストトライを見守る。
ヒール位置を変えて臨んだものの、アヤちゃん的には下足から飛んだ方がよかったか。
残念ながら完登ならず。。。
第3課題の私。
アヤちゃんがきっちり一撃してくれたので、私もそれに続く。
下部のダイナミックムーブ、ハリボテの保持、乗り込んでの終了点取り、
ドキドキワクワクな内容の、楽しい課題だった。
第4課題のアヤちゃん。
このハリボテ保持からの絶妙な1手を止めて完登したのは6人中アヤちゃん1人だけ。
彼女のポテンシャルの高さを見せ付けてくれた。
私もこの1手、止めたかったー。
ちょっと焦り過ぎたなぁ。。。
ってか、決勝のタイムルールっていつから変わったの?
知ってたらギリギリまで待ってからトライしたのに・・・。
競技前に一言言ってもらえればなぁ。。。
競技終了後、女子出場者全員で。なんとみんな30代。なんだかホッとしますなぁ。。。
結果は最後の最後までわからず、会場は意外と盛り上がってた(中山君談)らしい。
最終的に完登へのアテンプト数でワレワレに軍配が上がったみたいだけど、
実際のところNGとHGの4人は登り的には横並びで、誰が勝ってもおかしくなかったと思う。
絶妙な匙加減の素晴らしい課題を提供してくださったセッターチームに本当に感謝したい。
ありがとうございました!!
表彰式にて。今年のメダルは鵜飼するミナモ(岐阜国体のマスコット)が刻印されててかわいかったー。
そして、『この為に岐阜まで来ました』と言っても過言ではない打ち上げに突入~。
チーム富山とチーム新潟も合流しての一次会。
あっという間の2時間だったけど、普段なかなか交流できない方達と話せて楽しかったー。
からの~2次会(笑)。
久しぶりの外飲みはやっぱりええね~。
寝不足で最後の方はフラフラやったけど、充実した一日になりました。
最後に、今大会の運営に関わられたスタッフの皆様、有難うございました。
選手の皆様もお疲れ様でしたー。
#
by ponchika
| 2012-06-09 23:59
| ボルダーコンペ